2019年度  理工学府 物理工学ユニット:ニュース


物理キャリアデザイン 事業所訪問  2019/9/30

重粒子線治療施設 i-ROCK(神奈川県立がんセンター)

物理工学教育分野では、9月30日に神奈川県立がんセンター 重粒子線治療施設 i-ROCKの見学を実施しました。

大学院博士課程前期のキャリア形成科目「物理工学キャリアデザイン」は将来、技術者として活躍するための知識を身につけ、自らのキャリアに対する将来的ビジョンを、自律的に設計・形成できるよう創造的な取り組みを行うことを目的としています。

講義の中で、様々な取り組みを行なっており、その一環としての事業所見学です。 今年度4回目となる事業所見学は16名のM1、2名のM2学生が引率の関谷隆夫教授、大野真也准教授、南野彰宏准教授とともに神奈川県立がんセンター 重粒子線治療施設 i-ROCKを訪問しました。

神奈川県立がんセンター物理工学科の蓑原先生から重粒子線治療施設の概要の説明を受けた後、施設内の治療室、加速器室を見学し、それぞれの場所でも説明を受けました。
見学に参加した物理工学教育分野の学生の多くがなじみが浅い医療系に関する内容もありましたが、医療と物理工学の係わりについて丁寧な説明を受け、重粒子線を用いることによる治療への有効性などについて有益な知識を得たようでした。 放射光施設を利用する研究室の学生は、加速器室の装置を具体的に見学することで、大変興味を持ったようでした。 また、粒子線治療施設で活躍する医学物理士の業務内容や医療への貢献度の説明があり、新しい進路として興味を持った学生もいたようです。
医学物理士という新たな進路について、有意義な知識を得た見学となりました。


初めにがんセンターの概要について説明を受けました。

医学物理士の業務や役割についても説明がありました。

装置点検日でしたので、治療照射室に入らせて頂きました。

水平、垂直の2方向からの照射が可能とのことです。

いよいよ加速器室へ。

最近は実物を間近で見る機会も減りましたから新鮮です。

加速器室内を詳細にご案内して頂きました。

見学者の奥に垂直照射用の立ち上げラインが見えます。

直線加速器

偏向マグネット

 理工学府、数物・電子情報系理工学専攻、物理工学教育分野における教育について、ご理解を深めて頂ければ幸いです。