物理工学コースからのおしらせ


R02年度 物理工学 談話会開催について

物理工学ユニットでは、以下のように談話会を開催します。
昨今のコロナウイルスの感染状況などを踏まえ、 Zoom 会議形式で開催させて頂きます。


講師:久井 裕介 氏(博士課程後期3年)

演題:秒の再定義への貢献を目指したSr光格子時計の研究

日時:6月 9日(火)10:00~

場所:会場:ZOOM会議( ミーティングID: 496-193-0932 )
【注】パスワードについては世話人もしくは物理工学ユニット教員にお問い合わせください

光格子時計は「秒」の再定義の有力な候補として、世界各地の研究機関で研究が進められている原子時計である。光格子時計は現在の秒の定義を実現しているセシウム原子時計に比べて低い不確かさが報告されているが、一方でセシウム原子時計のように安定に?期運転することが大きなチャレンジである。また、SI単位についての取り決めを行う国際度量衡委員会(CIPM)は、光時計による秒の再定義に向けたマイルストーンの1つに「定期的に国際原子時(TAI)に貢献すること」を要請している。 そこで我々はこのマイルストーンを達成できるようなSr光格子時計を開発し、不確かさの低減、Yb光格子時計との周波数比の測定、TAIへの貢献を目標としている。

ポスターはこちらをご覧ください。

世話人:洪 鋒雷

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講師:池田 幸平 氏(博士課程後期3年)

演題:通信波?帯のヨウ素安定化レーザーの研究

日時:6月 9日(火)11:00~

場所:会場:ZOOM会議( ミーティングID: 496-193-0932 )
【注】パスワードについては世話人もしくは物理工学ユニット教員にお問い合わせください

1.5 μm通信波?帯の周波数安定化レーザーは、光通信システムの周波数標準や光周波数コムの周波数基準など様々な場面で必要とされている光源である。しかしながら、現在標準となっているアセチレン安定化レーザーは、基準として用いる分子の吸収線が弱いことに起因して周波数安定度が悪く、外乱に対して脆弱という欠点がある。一方で、ヨウ素分子は波長500 nmにおいて強い吸収線を有し、周波数安定化の基準に適している。そこで本研究では、導波路型デュアルピッチPPLNという非線形光学結晶を用いて通信波?帯レーザーの3倍波発生を行い、ヨウ素分子の吸収線に対して周波数安定化することを行った。開発した安定化レーザーは天文コムに実装している。

ポスターはこちらをご覧ください。

世話人:洪 鋒雷